それにしても遅すぎやしないか?
食事も終わり 2人で休みの間の出来事や、たわいもない会話をしていた
時間にしてももう1時間位はとうに過ぎている
「さん、一度北山に連絡した方がいいんじゃない?」
「・・・ですよね(汗)」
そういうとバックから携帯電話を取り出し
手馴れたしぐさで番号を呼び出す
電話相手はすんなり出るが、どうも彼女の顔色が曇っている
「そう・・・うん、分かった。それじゃ・・」
携帯のボタンを押すと
ガッカリした顔があまりにも色濃く彼女の顔を染めていた
「どうしたんです?」
「えっと・・・振られちゃいました(笑)
電話の後で友達から電話が入ったみたいで。仕事の話も兼ねてだった
からちょっと長引くって」
微笑みながら答える彼女が 逆に俺には痛々しく映っている
仕事仲間も大事なのは分かるが
せめて彼女を優先してあげるべきじゃないのか?
約束していたのなら なお更・・・・
「さん」
「はい?」
「この後って用事あるんすか?」
「いえ、別に・・。何か?」
せめてその曇った顔を晴れやかに戻してあげたいだけで・・・・
何かしてあげたいと ただそれだけ
「いや 俺もこの後家に帰るだけだったんで、もし嫌じゃなかったら
ちょっとパーっと遊びにでも行きませんか?」
「私は別に構わないんですけど」
「後ろめたい?」
何言ってんだ俺
咄嗟に口をついた台詞
意地悪で言ったわけじゃない
しっかりしろ 俺!!
誘った後 彼女がためらうような素振りを見せ
想いより先に言葉になってしまっていた
「それじゃ・・・お言葉に甘えちゃおうかな?(笑)」
少し 曇り空から晴れ間がのぞいた様に見えた