店を閉めてから晩ご飯は大半 俺は黒ぽんちの居酒屋で済ますことが多い。
どうせ飲みに行くんだし 黒ぽんの作る料理美味いからね。
「黒ぽーん、ご飯〜」
「こんばんは^^」
「おう ヤス・・埜絵瑠ちゃん珍しいじゃん。いらっしゃい」
「おや、今日は来るの早いな」
ここの店で働いてるユージが注文の品物を運びながら声をかけてきた。
「うん。お客さん引くの早かったんだよね。だから早めに閉めちゃった。
そういや てつ来るって言ってた?」
「あー、村上ならそろそろ来るよ。今度の日曜って確か試合だろ?
多分 試合の帰りに飯食わせろとかなんとか言うんじゃないか?」
「ありうる(笑)」
そんなやり取りをしていると ガラガラと店の戸が開く音が
「ウワサをすればなんとやら・・・だね。いらっしゃい」
「うぃーっす、ヤスもう来てたんだ、埜絵瑠ちゃん珍しいね、こんばんは」
「こんばんは(笑)」
「なぁ 黒沢ぁ、今度の日曜さ試合あんだろ?帰りに団体で飯食わせてくれない?」
「ほら(笑)」
さすが長い付き合いだけある。
黒ぽんが料理を作っている間、今度の試合の事でてつと軽いミーティング。
「今度の試合さ 集合時間が10時から○×運動公園集合で・・・」
詳細と戦略等々綿密な打ち合わせ・・といっても所詮草サッカー。
なんていうと 怒られるけど(笑)
元々学生時代サッカー部だったてつと俺。
卒業してからも 日々の生活に物足りなさを感じてて そんな時、地元商店街で
運動好きの仲間を集めて結成されたのが「FC GRAZIE」。
サッカーもそうだけど、1日の終わり全てのことに「ありがとう」と言える
ように・・・。そんな思いを込めて付けた名前。
「そだ、てつ 沙羅ちゃんに日曜日時間あったらさ応援しに来てもらうように言ってよ」
思い出したように ビールを飲んでるてつに声をかけた。
「あ?どーだろうな。聞いてみるよ」
「ありあと。ほらこの間の試合の時に向こうのチーム応援しに女の子達来てたじゃん?
なーんか悔しくてさー」
「今日 お店行ったときも同じ事言ってたんだよヤスは(笑)」
笑いながら帰った客席のカウンターを拭きながら 深羽がてつに話しかけた
「な・・・お前 深羽ちゃんにも言ってんのかよ」
「いいのよ。折角のお誘いだしね(笑)」
「おっし!!じゃあ前祝だ。黒沢ぁ〜、ビール頂戴」
「飲みすぎるとまた明日 気もちわりぃとか言って店開けられなくなるぞ」
しかし もう既に出来上がっちゃってる状態のうちのキャプテン。
大丈夫かよ・・・
「さて、そろそろ私行くね」
食事を終えて ずっと時計気にしてたけど・・・・
「姉貴 どこ行くのさ?」
「うん ちょっと友達と会ってくるんだ」
「ふぅん?気をつけてね」
「おー 埜絵瑠ちゃん。狼に気をつけろよ〜〜」
てつ、マジでだいじょぶかよ(汗)
「狼って・・・てつじゃないんだから」
「うっせーよ!」
「あはははは ヤス上手い事言うな」
「おい そこ!サカイ!!うるせーよ」
「じゃ、じゃあ ほんとに遅れるから。黒沢さんごちそう様でした。
お会計 優に払わせますから^^」
・・・・今 なんつった?・・・・・
「はぁい。ホント 夜道は危険だから気をつけてね」
ニコニコ 笑顔の黒ぽんは俺達のやり取りを見ながら 姉貴に手を振っていた・
いや、会計・・・俺払うのかよ(汗)



