「ほぉら!優 おーきーろ!!」
「う・・ん・・・・」
「ほぉ、起きないんだ。じゃーこうだ!!」
ガバッ!!
「うわ!?ちょっ・・・姉貴!!たんま たんま」
「何が『たんま』よ(呆)、早く食べて店開けるわよ」
それだけ言い放つと さっさとリビングへ消えていった。
んで、ところで今 何時・・・
「げ!!やっべぇ。店開ける30分前じゃんよ!!」
時計を見て慌てて ジーンズとTシャツに着替えリビングへ向かう
「あれ 姉貴は飯食ったん?」
朝ごはんは俺の分だけテーブルに置かれていて
姉貴は身支度を整えてどこか出かける様子。
「とーっくに食べたわよ。私ちょっと 北山さんトコ行って来るね」
「なんで?デートでもすんの?」
・・・・パコ!・・・
「いてっ あにすんだよ」
「これ、アルバム借りてたから返しに行きがてら店に飾る花買ってくるのよ。
そうだ優、店の前の掃除ヨロシクネv」
「うわ まじでぇ!?」
「ほら 早く食べないと店開けるまで15分前だよ。それじゃ」
はえー 北山さんトコ行くだけなのになんであんなに小綺麗にしれいくかな・・・
って言うとまた姉貴にぶん殴られるから ホットミルクと共に言葉を飲み込んで
さっさとメシ食わないと。
「優〜 おっはよぉ!」
「おいっす。沙羅ちゃん 小夜(さよ)ちゃん。これから学校かぁ」
しみじみ言ってたら
「なに 優 また高校生に戻りたいの?(笑)
大丈夫よ!身長だけは学生並だからw」
「うっせーよ!!早く学校いけーー!!」
「あはははは^^ いってきまぁす!!」
「小夜ちゃんも気をつけてねぇ」
「あ、はい。行ってきまぁす^^」
可愛いなぁ。沙羅も ちったぁ小夜ちゃんを見習えっての。
さ、掃除さっさとして 検品と品出しやっとかないと。
「ただいま。あ、優 これ検品しておいてくれたんだ。ありがとね」
「いいよ いいよ。用事は済んだの?」
「うん、店 優に任せっぱなしにしてたしね(笑)
飾る花だけ買ってきたから活けておくね」
「え・・・それ店に飾る奴?てっきり誰かに持っていく奴だと思った」
「なんで?」
「だって カードが入ってるよ」
いつも 朝一で店に飾る花を何日か置きに買ってくるんだけど
ラッピングはないにしてもカードが入ってるから持って行くやつだと
ばっか思ってた。
「・・・姉貴?おいってば、顔赤いよ」
「え?」
「何書いてあったん?」
「あー、何でもないよ。これ飾ったら品出しするから」
慌ててやんの。
姉貴宛になんか書いたんだな、北山。
夕方近くともなると 往来する人が多くなってくる。
小さなペットショップのうちなんかも買い物帰りのついでや
会社帰りの頼まれ物なんかでお客さんは結構やってくる。
「よぉ 深羽(みう)いらっしゃい」
「こんちは〜!」
こいつは 牧野深羽で黒ぽんの店でバイトしてる子。
自分の家で飼ってる猫の食料を買いにやって来てて
「そだ 深羽今度の日曜日ヒマ?」
「暇って。夕方からお店入ってるけど?」
「いやさ、朝から商店街の連中と試合があんのよ」
「あー、この間試合した隣町のとこと再戦?」
「そそ。向こうさ女の子達引き連れて応援してたからさぁ。
深羽とか友達連中誘って応援しに来てると嬉しいなって」
「あははは、そんな所で張り合ってどうするの」
深羽はそう笑うけどさぁ、こっちは気になるわけよ
それに・・・
「だからさぁ 頼むよ。な?お願いっ」
「もう しょうがないなぁ」
「さんきゅ!助かるよ。そだ あとさ」
「なに?」
「今夜 飯食いに行くから、黒ぽんによろしく言っといて」
「はいはい(笑)待ってるね」
そう言うと さっさと店の方へと向かっていっちゃった。
「優〜、そろそろ店閉める時間でしょ?」
「うわっ そんな時間?じゃあ姉貴中の片付けよろしく。
俺、表の方片付けてシャッター閉めとくよ」
店の中の掃除をしながら 姉貴が声をかけてきた
「了解。今日も黒沢さんとこ?」
「うん、行くよー。」
「そう、・・私も一緒にご飯行くから」
珍しい、姉貴はほとんど家で晩飯食ってるのに。
「ちょっとその後、出掛けるとこあるから優は先に帰っててね」
「?うん、分かった・・・けど、かあさん知ってるの?」
「さっき話しておいたから それは大丈夫」
「ふぅーん、じゃあ支度できたらいこ?」
片付けも手早く済まし、2人は居酒屋へと向かった。


