「今日は疲れたでしょ?手伝ってもらってこっちも助かったよ」
「お仕事じゃないし(笑)楽しかったですよ。
なんだか文化祭みたいな感じだよねって沙羅とも話してたんです」
話をしながら歩いていると 携帯がメール着信の知らせを告げる
「・・・ヤスが店に来たらしい。本人ケロッとしてるって。大丈夫なのかよ(汗)」
携帯に思わず突っ込みを入れてると
「でも 元気ないって知らせじゃなくて、元気そうで良かったじゃないですか?」
「まぁ、確かにそうだな」
そのまま携帯をポケットに仕舞い込み道を急いだ
「ところで大丈夫かい?こんな時間まで家族の方心配してるんじゃ」
「母親はまだ仕事だと思うんで大丈夫ですよ」
「え、こんな時間まで仕事してるのかい?」
「うちは母子家庭なんです」
「あ、そうなんだ」
なんだか悪いこと聞いちゃったな・・・そんな様子を察したのか彼女は笑って
「大丈夫ですよ。でも、いつもはこの時間は家で留守番してるばっかり
だったから今日は本当に楽しかったです」
そう答えた
「じゃあ、家に帰ってもまだ誰もいないんだったら駅前の喫茶店でも寄って時間潰していくかい?」
「え、だって・・」
「いや、お母さんに聞いてみて もし大丈夫だったらでいいんだが」
「ちょっと待ってくださいね。聞いてみます」
彼女が携帯を取り出しメールでお伺いを立てている
返事は2〜3分で返って来た
「大丈夫みたいです、9時過ぎには戻るって」
立ち止まり画面を見ながら答える
「駅から家までってどれくらいなの?」
「えっと。大体10分位です」
「じゃ、30分位前に店出ればちょうどいい時間になるかな?そこの喫茶店でいい?」
「はい」
そうして俺達は駅前の喫茶店に入り
彼女の家庭の話や学校での事
そんなたわいもない話をして時間を過ごしていた
年齢差は数字の上ではあるが話していてこんな心地よい気持ちになったのは
久しぶりかもしれない・・・・
”大事なのは『今の自分の好きだという気持ち』じゃねーのかよ”
そんな大将の言葉が脳裏をかすめる
確かに年齢は気になるし
彼女からしてみれば確かにおじさんだ
んなこと分かってるが
やはり好きなんだろうな 俺
すっかり話で和んだ俺達はアドレスの交換をして
店から彼女の自宅へと送り届けた