黒ぽんも料理を一通り出し終わってから
俺達のカウンターに合流し 一緒に飲んでいると
大将が携帯を見ながら小さな声で「あ・・」と呟いた
「電話かい?」
「ヤスからだ。ちょっと電話してくる」
そう言って店の外に出て行った
「なあ、酒井」
「はいよ」
「沙羅ちゃんは兄貴がここにいるからともかく、そろそろ
倉貫さんはもう家に帰したほうがいいからさ」
そう言われてみれば・・・と、時計を見ると時間は19時を回ろうとしている
「家の人が心配してるよな。俺が駅前まで送っていきますよ」
「悪いな。俺が送っていってもいいんだけど」
「お安い御用ですって。大将のところにヤスから電話きてたみたいだし
また戻ってきますよ」
残りのビールをくいっと飲み干して席を立つ
「お楽しみのところ申し訳ないが。倉貫さんそろそろ家に戻った方がいいよ」
彼女が時計を確認すると 沙羅ちゃんも
「もうそうだね。明日も学校だし、帰る?」
「俺 近くまで送っていくから」
「でも 悪いですよ。皆さん楽しんでる時に・・・」
「大丈夫。まだヤスが来てないから(笑)また来たら来たで2次会だとか言い出すんだから
戻ってきてもまだ騒いでると思うし気にしなさんな」
「そそ、お兄ちゃん絶対言うから(笑)」
「じゃあ、すみません。お言葉に甘えちゃいます」
そう言って身支度を整えると沙羅ちゃん達に「またね」と声をかけ
俺達は店を出た