会社にも退職願を出し

溜まっていた有給を消化しながら 家の仕事を手伝っている

昔からたまに店番を頼まれた事もあったけど

別に嫌じゃなかったし 仕事中も飼い主さんと一緒に

お買い物に来るペット達と遊ぶのも好きだった




「姉貴さ」

品出しをしながら優が声をかけてきた


「何?」

「仕事辞めるんだったらおかんの手伝いしながらトリマーやってみれば?」

「トリマー?」

「実技だったらおかんの手伝いしながらでもいいし学校行きながらさ。

昔 やりたいって言ってたじゃん」


大学まで行ったのにって お父さんに反対されたんだけどね


「トリマーかぁ」


検品した伝票をファイルに閉じながら棚にしまいに行こうと

裏へ行こうと立ち上がったときお店のドアが開く音がした


「いらっしゃいま・・」

「ごめん、今 外出れるかな?」


そこには宏輔の姿があった