近所の公園のベンチに2人腰掛け

先に口を開いたのは彼からだった


「この間は悪かった」

「・・・・」

「妻ともちゃんと年内にはケリをつけようとは思ってるし、

お前との事もちゃんと考えてる。だから」

「・・・言ったよね?別れようって。私の気持ちは変わらないから」

「俺はそんな事認めない。勝手に自分で決めやがって・・・」


ベンチから立ち上がり、声を荒げながら私の両肩を掴もうとした時

横から男性が宏輔の腕を掴んだ






「なぁ、もうその辺でやめといたら?」








声のする方を見ると村上さんと鈴音がそこに


「誰だよアンタは、俺達の話に首を突っ込まないでくれ」

「悪いね、俺達 埜絵瑠ちゃんと知り合いなんだよ。彼女イヤがってるだろ。

みっともねぇよ。こんな子供が遊ぶような場所で妻がどーのとかさ」


苦笑気味に村上さんが言うと宏輔はみるみるうちに怒りを露にしていく

こんな宏輔を見るのは初めて

だけどそんな彼を見ても村上さんは動じることもなく


「要はイケナイ関係な訳だったんでしょ?それを終わらせたくて埜絵瑠ちゃんが

別れようって言ったんじゃないの?そこら辺をきっちり受け止めてやるのが

男の優しさってもんじゃない?」


「埜絵瑠いこ」

そう言って鈴音は私の腕を引っ張って歩き出した

「で、でも村上さん・・」

「大丈夫よ、彼に任せておけば(笑)とりあえずうちおいで」

 
家に戻っても仕事にならないでしょ?と笑って言う鈴音に頷いて

黒沢家へ向った