居酒屋の裏口から入り
お店に鈴音は顔を出した
「おう、おかえり。埜絵瑠ちゃんも一緒なんだ。っつーか村上は?」
「ちょっと取り込み中(笑)後で来るよ」
「こんにちは」
「いらっしゃい。飯食っていくなら持って行くよ」
「どうする?食べていく?」
「うん、そうしよっかな(笑)」
「だって、2人前よろしくね〜」
そう言って鈴音の部屋へ移動した
「さ、話聞いてあげるわよ。さっきのって前話してた不倫相手だよね?」
黙って頷き いきさつを全て彼女に話した
「埜絵瑠は結局 彼とは別れたいんだよね?」
「うん、だけど彼が全然話を聞き入れてくれなくて・・・。それより
村上さんに任せちゃって平気なの?」
「大丈夫じゃない?」
「じゃない?って(汗)」
そんなやり取りをしてるうちに黒沢さんが2人分のご飯を持って
鈴音の部屋にやって来た
「おまちどぉー」
「あ、美味しそ・・。ごちそうさまです^^」
「肉じゃがと 塩さば焼いただけだけど(笑)何か欲しいものあったら言ってね」
「そうだ 後でてつも来るから」
「来るからって。村上もう来てるよ」
思わず鈴音と顔を見合わせる
そんな短時間で話ついたんだろうか
心配になり お店の方へ2人は向うと
村上さんはカウンターでビールを飲みながらサッカー中継に夢中だった
「村上さん」
「おー、埜絵瑠ちゃん。さっきの奴、もうここにも来ないし埜絵瑠ちゃんとも
会わないって約束させたから」
なんて言ったんだろう・・・
そんな簡単に話がついたんだろうかと不安になった私を察したのか
「謝ってたよ。しつこく住んでるところまで押しかけてって」
「そんなに簡単に話終わったんですか?さっきの雰囲気じゃきっと
怪我なんかしたらどうしようかって気になって」
「埜絵瑠ちゃんが帰った後ね、ヤスが来たんだわ」
「優が?」
「心配になって 追いかけたんだと。そこでヤスが『姉貴には好きな人ができた』とか
なんとか言ったら あっちが折れたんだよ」
好きな人?!誰よそれ(汗)
予想外の展開に驚きつつ
取りあえずは向こうもそれで納得してもらえたらと一安心していたら
「え、他に好きな人できたの?」
鈴音も後ろから興味深げに突込みを入れてきた
「好きな人はいないよ・・・・うん」
「何よ、その間は?」
「後で話すよ。先 ご飯食べないともう冷めちゃってるよ」