目的の駅に着き
数分もしないうちに目的の場所へ着くと
気にも留めないと通り過ぎてしまうような
静かな佇まいのお店があった
どことなくクラシカルな雰囲気
「こっちだよ」
そう言って 私の手を引き店内に入ると、
ちょっと違う空間に入り込んだような
空気をまとっている。
決してそれが いやな空間ではなくむしろ
”大人の隠れ家”のような。
店内のライトも
控えめに照らされているせいもあり
今まで友人らと行く場所とはまったく別の類で
少しぎこちなく店内を見回しながら
歩いていると 私の様子に気がつき
「大丈夫、変な所じゃないから。
・・・そこ空いてるから座ってて
何か注文してくるよ」
笑いながら そう言うと私が座る椅子をスッと引き
腰掛けるとカウンターへ向かい
何か注文している
その間 テーブルの上に置かれたグラスの中の
蝋燭をぼんやりと見ながら
以前 陽一くんからの告白を思い出す
自分の気持ちに正直になって
彼にきちんと話さなければ・・・・
このままじゃ いけない
陽一くんにとっても
そして私にとっても・・・・・