『ちょっと相談があるんだ』





そう言って俺とヤスは席をカウンターからテーブルへと移り

しばらく前に俺は彼女に気持ちを打ち明けた事を話した



「え・え・・・それ マジで?」



前にもヤスには埜絵瑠さんの事が好きだという事を話した事があったけど

それにも増して・・・




「ヤス、やけに驚いてない?」

「驚いたもなにも・・・いつ言ったの?」

「しばらく前かな。返事はまだもらってないけど」

「姉貴、すぐに返事してないんだ・・・ふぅん」


一人で妙に納得してるけど 




「なんかあったの?」


ビールを一口飲み問うと 歯切れの悪い返事しか返ってこないヤスに

何故か不安が胸を過ぎる


「なんかあったって言ったら あったっていうか・・・」

「何だよ気になるじゃん」

「これホントに言うとまずいから(汗)」

「そこまで言われちゃうと 気にならない訳ないだろ?

誰にも言わないから教えろって」



そう言うとヤスも観念したようで

今日あった出来事の一部始終を教えてくれた




「・・・・でもね、姉貴とそのコースケさんとはもう終わったから。

向こうに俺が『姉貴には好きな人がいる』って言ったら

意外にアッサリ引いたんだよね(笑)」


思わず 『好きな人がいる』という言葉に反応してしまった

その様子を察したヤスは笑いながら

「いや、嘘だよ。そうでも言わないときっと相手引かないかなって

思って言っただけでホントのとこは知らないよ。そんな話聞かないし」



「・・・・」

「安心した?」


にやりとしながら俺の顔を覗き込む


「うるさいよ。お前」



そのまま黙って 黒ぽんの作ってくれた食事を食べ始めた