「大将、ちょっと相談があるんだけど」


このままグズグズした気持ちを抱えたまま時間だけが

過ぎていくのはやはりよくない・・・・んだろうな



結局のところ2人の事を知っている大将に相談するのが

一番だと思い、黒ぽんに断って 仕事が終わってから場所を借り

カウンターで今までのいきさつを全て話した









「ほぅ、そんで結局お前は小夜ちゃんとどうなりたいわけ?」

「付き合いたいとは思う。たださ」

「ただ、何だよ」

「高校3年だろ?今、大事な時期じゃない。

なんだか余計に切り出しにくくて」

「まぁな、ったくよー。なんでよりによって 

そういう時期に・・・ホントお前、間が悪いっつーかよ」



『知るかよ、俺だってどうしていいか分からないんだから』



思うだけで言葉にこそ出さず、事実 自分自身もどうしていいか

分からなくなり始めていた。すると





「でもよ、沙羅の話だとなんか脈アリみたいな話してたぞ」

「え、なんで大将がそんな話知ってんだよ」





村上がニヤリと笑うと



「そんな話があったんだよ、沙羅から。

あまり異性の話なんか出てこなかった小夜ちゃんが、ここ最近

よく酒井の話が出て来るんだと。

ちょっと突っついて聞いたらしいんだけど どうも意識してる

みたいだって言ってたな」


「・・・・・」



「なぁ 酒井」

横で聞いてた 黒ぽんが俺に声を掛ける

「俺は、しない後悔より ちゃんと気持ち伝えた後でする後悔

の方がいいと思うよ。自分の気持ち大事にしなきゃ」

「黒ぽん・・・」

「小夜ちゃんの方は また折を見てこっち連れて来てやるから。

タイミング見計らって 気持ち伝えろよ」

「村上、酒井にタイミングって言ってもなぁ」

そう言うと カラカラと笑いながらグラスワインの残りをグイっと飲み干した


「黒沢・・お前 ホント、何気に棘があるよな(汗)

ま、とにかく この俺に任せなさい」









『本当にこの人を信じていいんだろうか・・』



そんな不安が過ぎりつつ 結局、大将にきっかけを作ってもらう事になった