お店に飾る花を週に何度か買いに行くのが
私の習慣になったのは 1年以上前にもなる
きっかけになったのは2年近くも前の話
大学を卒業してから一般企業に入り ごく普通のOLとして働いていたけど
大きな仕事に携わる事も出来ず物足りなさを感じていた
「会社辞めちゃおっかな」
夕暮れ時 公園のブランコに乗りながら
ぼんやりと考えていた
pipipipi・・
着信音に気が付き 携帯を見てみると
優からの電話
「はい、どうしたの?」
『どうしたも こうしたもないよ!』
飛び込んできたのは 優のちょっと怒った様な声
「何怒ってるのよ?」
『忘れたの?今日 親父達の結婚記念日だからって花買ってくるの!』
いけない・・・忘れてた(汗)
「ゴメン、今買って帰るから優 料理作っておいて」
『料理はもう出来てるよ。仕事で遅くなるとか連絡ないし
どっか寄り道してるんじゃないかと思って電話してみりゃ・・・
ホクにはもう電話しておいたから取りに行って来てよ』
ホントに良くできた弟で・・・
「ありがと。それじゃ 寄ってからすぐ帰るから」
慌てて電話を切り お店に向おうと公園を走り出たところで
丁度 花束を持った彼に出くわした
「あ、陽一くん。ごめんね、私うっかりしてて」
「大丈夫だよ。ヤスから連絡もらってたけど なかなか来なかった
からお袋も持ってってあげれば?って」
「ありがとう。忙しい時なのにおばさんにもお礼伝えておいてね。
そしたらそれ私もらって帰るから。お金は明日でいい?」
「今回はサービス、お代はいいよ。あと・・」
「あと?」
「家まで送っていくから そのついでに持っていくよ」
そう言った彼はニッコリと微笑んだ