たまの休み、しかも3日間ももらったらしくてつは

「ちょっと足伸ばそうか?」

と、言うことで私たちは今、羽田空港のロビーにいる。





「夏の北海道もまたいいんだよ」

「てつは札幌だったらどの季節でも好きだもんね(笑)」

「まぁな。でも今日は言ったろ?足のばすって」

「どこ連れて行ってくれるの?」

「小樽と余市ってところ。美味い寿司屋があるんだよ」

「へぇ・・・それは是非食べてみたい」



飛行機の中では2人ともそれぞれ機内放送を聴いたり雑誌を読んでいてほとんど無言

なるべく「ゴスペラーズの村上 てつや」という存在を知られないように・・・・

 

千歳空港に着いた私たちはそのまま快速エアポートに乗り込み一路小樽へ

北市ガラスやオルゴール館見たいところはたくさんあるけど、それは後回しにして、ここ

から先は函館本線で余市へ



海岸沿いの町、ちょっと岩場まで行って磯遊びしたいな・・・・ってところだけど

てつがせかすように店の方に向って足を運ぶ。

見た感じちょっと古ぼけた、そしてちゃんとやってるのかしら?

そんな私の不安をよそにさっさと店に入っていった。



「いらっしゃいっ、おお久しぶりじゃない。元気だった?」

「おかげさまで忙しくも元気にやってますよ」

「で、今日は彼女連れてきたわけだ(笑)」



てつ、ここの常連さんなんだ。

会話が弾んでいる彼の横顔をじっと見詰める。



「立ち話もなんだから、カウンターでいいかな?」

「いいよいいよ。ほら、こっち座れよ」

「うん」



席にすわり、お店のオヤジさんが握ってくれる寿司に手を伸ばす



「どお?」

「・・・・・美味しいっ、口の中でトロがふわっっと溶ける感じなんて初めてだよ」

「あはははは、だろ?しかも安いんだよ」

「どんどん食べてよ。てつやのおごりなんだろ?」

「じゃあねぇ、何食べよう」

「あまり食いすぎると太るぞ(ぼそ)」



その後、足に一発けりを入れたのは言うまでもなく






「ご馳走様です、おじさんまた来るね〜」

ちゃん、今度はお友達いっぱい連れてきてよ」

「あははは、そうする〜」

「じゃっ、また来ます」

「またなっ」



小樽に向かう電車の中で

「お寿司美味しかったね」

「だろ?あそこはあまり仕事のこととか聞いてこねぇし楽なんだよ」

「ああ、わかる。うちらのことも詮索してこなかったしね」

「今度は冬行ってみるか?面白いぞ〜車で行くと路面が滑って(笑)」

「てつの車に乗るのは・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

「雪祭りとか行って見たいなぁ」

「祭りの前日とかに行くのがいいんだよ。雪像綺麗だから」

「じゃあ、今度は達と5人で行こうかなぁ。お寿司屋さんにも連れていって」

「てっちゃんも行きたいなぁ」

「仕事じゃなかったらね(笑)」

「仕事じゃなかったらメンバーと絶対一緒じゃないかよ」

「じゃあ、来なきゃいいじゃない」

「・・・・行きます」



こんなこと言ってるけど、皆で一緒に行くと結構楽しんじゃうのよね(笑)

っていうか、一番張り切ってる気がするのは私の思い過ごし??



小樽に着いて小樽運河をゆっくり歩く

立ち並ぶ倉庫を見ると何でだろう?とても落ち着いて・・・・・

運河の流れをただじっと2人寄り添い見つめ、時間がゆっくり流ていく

こんな感覚は向こうじゃとても味わえない



「よしっ、これからガラス工房でも見に行くか?」

「うん、行こう。」



そう言いながらあなたの腕に私の腕を絡める

東京だとこんなことなかなかできないし・・・・・

いいよね?てつ