時間も時間だけに川原に隣接している公園に入りベンチに腰掛ける


「そんなに飲んだつもりじゃなかったんだけど」

「カクテルって意外にアルコール度高いんだよ。

飲み易くしてるだけだから・・・でも、ビックリしたよ」

「ホント ごめんね。風にあたったらだいぶ楽になったから戻ろっか?」


ベンチから立ち上がると腕を掴まれ 振り返ると

今まで見たことなかった 真剣な顔つきの陽一くんがそこにあった


「返事 ここでちゃんと聞くよ。もう大丈夫、

何を聞いても俺もだいぶ酒抜けたし 次の日忘れたなんて事ないから」






「・・・うん・・・それじゃ」



再び隣に腰掛け 大きく息を吸う





「色々ってさっき言ってたけど、聞いたんだよね?優から・・」

「聞いたっていうか俺がヤスに言えって無理やり聞いたんだけど」

「そう・・」



決めていた気持ちの波が揺れ始める

終わった事とはいえ、自分のした事は世間的に認められるものじゃない





「だけど・・・もう終わった事だし、

それでも俺の気持ちは変わる事はない。正直 驚きはしたけどね。

もしそれでまだ迷いがあるなら今は答えは聞かないでおくよ」



「迷ってない」


視線は陽一くんには向けず 真っ直ぐ公園の入り口にある

花壇を見ながら言葉を続ける




「埜絵瑠ちゃん?」

「ううん、告白されたときから迷ってなかった。

ただ、自分の事だって全部が中途半端だったし全部終わらせたくて

・・・全部綺麗さっぱりして何もなくなった時に 本当に大切な物って何なのかって・・・」





泣きながら一気に話していると

急に抱きしめられ 宥められる様に 

そっと頭を撫でられていた




「よう・・・いち・・くん?」

「もういいから。もう何も言わないでいいから」

「いや、ちっ違うの」



居心地が良かった彼の胸の中から顔を上げる




「へ?」



呆気に取られた 彼の目を見ながら

「違うの」と改めて 向かい合い彼に伝える



「ごめん、返事が遅くなっちゃって。

私、やっぱり陽一くんの事諦め切れなかった」


「それって・・・」


笑顔で頷き


「こんな私で良かったら、付き合ってもらえますか?」


答えを彼に伝えると

笑顔で彼に抱きしめられる



「絶対に離さない、埜絵瑠ちゃんは俺が守っていくから」

そう言うと静かに私に口付けた