「う〜〜ん」
ひとつ伸びをしてベッドから起き上がると台所からいい香りがたちこめてくる
服を着替え、台所にいくと珍しく薫くんが朝ごはんを作っていた。
「あ、おはよ、もしかして起こしちゃった?」
すまなそうに薫くんが聞いてきた
「ううん、もう起きる時間だし。ごめんね私が先に起きて作ればよかったのに・・」
確か、薫くん昨日も遅かったはずなのに・・・
「いやいや、大丈夫だよ。ご飯作るのは好きだし」
ニコニコしながら彼が言うから、私もついつい彼に甘えちゃう。
「ありがとう。それじゃ、一緒に手伝う」
「えっとね、今一緒にお弁当も作ってるからそっち手伝ってくれる?」
「お弁当??」
「うん、これから大きな公園に行こうかなって・・」
「何かイベントあったっけ?」
この時期はあまり目立った事はなかった気がするけど・・・
「紅葉狩りに行かない?」
薫くんがぼそっと言う。
「そっか、もうそろそろいい時期だよね」
私も仕事の忙しさにかまけてもうそんな時期だったなんて事すっかり忘れてた・・・
紅葉狩りも好きなんだけど、もうひとつお楽しみが。
「銀杏そろそろ落ちてるかな」
「(笑)」
「え?え?どうしたの?」
私もあなたも同じ事を考えてたのね
長い間付き合ってると似てくる・・・って友達が言ってたけど
ホントかもしれない
「なんでもない。それじゃあ、拾った銀杏で茶碗蒸しにして食べたいなぁ」
「焼き銀杏にしてビールのつまみにしてもいいかも」
「それじゃあ、ご飯食べたらすぐ行こうか」
「いい天気だし、1日中公園で『銀杏拾い』・・・じゃなかった、『紅葉狩り』ね」
お日様の下で秋色の葉をあなたと一緒に・・・・・